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2012年12月 7日 (金)

八王子2大城跡ツアー② 八王子城!

12月3日(月)、八王子の城跡巡り2日目は日本百名城の一つ、八王子城へ向かいました!
(そもそも滝山城が百名城に選ばれていないこと自体、私は納得していないのだが…)

この日の参加者は前日(滝山城)に引き続き、サイガ先生・ゆうりサン、そしてなっちサン、さとみんサン(前日までの関ヶ原遠征からほぼ直行…恐れ入るww)に私の5名。
平日ということもあり、朝の通勤ラッシュを避けて午前10時に八王子駅でゆうりサン・さとみんサンと待ち合わせ。お二人を拾い、途中のコンビニで昼食用のパンやおにぎりを調達してから、いよいよ八王子城跡へ。直行組のサイガ先生、なっちサンとは城跡の駐車場で落ち合う。
(そうそう、この時初めてなっちサンの愛車「濃いオッサン」号の名前の由来を知る。。。決して見た目からではありませんでした!www)

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八王子城とはこんな感じのお城。戦闘用の構造を山頂部に設け、平時の居館を麓に置く典型的な山城ですね。
今回はメイン登山道から金子曲輪を経由して山頂の主郭部に向かい、更にそこから「大天守跡」とも呼ばれる詰の城(写真左)を目指します。その前に…

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まずは10月末にオープンしたばかりのガイダンス施設へ♪
ところがここ、新築なので建物は綺麗なのだが展示品はなんだか寂しい印象だし、詰めているスタッフもあまりお城に詳しくなさそう…。「まだまだ」な印象。

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では早速、登城開始!

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登り始めてすぐ、馬蹄状の小さな曲輪が階段状に何段も連なる遺構に出くわします。
いきなりワクワクして来ますね~♪

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金子曲輪跡。
豊臣秀吉による北条征伐の際、この八王子城は前田利家・上杉景勝・真田昌幸らの北陸方面軍の攻撃を受けて落城するのだが、その戦いの折、ここは金子三郎右衛門家重という武将が守備したとされることに由来します。

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柵門台跡。
御主殿裏から伸びる通称「殿の道」とも合流するポイントで、防衛拠点の要の一つだったのでしょう。正面の土盛りの上にはおそらく櫓の様な門が建ち、侵入者に対する警戒を張っていたものと思われます。

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「9合目」表示の近く、高丸跡にて。
「この先危険」とありますが、見下ろすと小さな虎口や土塁、曲輪跡が見えている…。「立入禁止」とは書いていないし…

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当然行くでしょ?(笑)
高丸跡から虎口を経て一段下りた場所。曲輪を防御するかのように写真右に土塁が走る。

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高丸付近からの眺め。。。何も見えねぇー!!(T_T)
本来であればこんな↓眺望が開けていたはずなのにぃ(>_<)
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2004年12月にほぼ同じ位置から撮影。時期的にも今回の訪問とちょうど同じ頃だから、紅葉の具合とかもまさにこんな感じだったんでしょうね、、、見えていたら。

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いよいよ主郭部に到着~。「頂上」の標石がありますが、本当の頂上(本丸)はまだこの先少し登った所。この地点からは比高30mくらいかな?
実はこの標石、麓からずっと「5合目」「7合目」…と続いているが、これはあくまでも本丸直下に鎮座する八王子神社(北条氏照が城の守り神とした八王子権現が祀られている)周辺を「頂上」として起点としている。その為、この位置に表示されている模様。

ここで一旦休憩し、昼食タイム。
皆さんからお土産のお菓子などを頂いたりして、和やかに談笑。
…私だけ何も持ってきていなかった。気が効かなくてどうもスミマセン。。。(T_T)

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こちらが八王子神社。あいにくの霧も、ここでは荘厳な演出の一助に?

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本当の「頂上」、本丸跡。
これだけの大城郭の「本丸」としては、驚くほどの小ささです。

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よし、次はいよいよ「詰の城」へ向かいます!

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本格的な登山道が続きます。。。霧も一段と濃くなってきた。

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この井戸、今でもちゃんと水が出るらしいですよ…試していませんが。
それにしてもこんな高い位置にどうやって掘ったんだろう。。。

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登山道を外れ、土塁状の尾根を進むうち、、、見えてきましたね☆

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尾根筋をざっくりと切り落とす堀切!
この堀切だけでも充分に驚かされたのだが、まさか最後にもっと凄いのが待っていようとは。。。!?

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この堀切の脇には小さな曲輪状の削平地があり、「駒冷やし」と呼ばれています。
…こんな山頂に馬?まぁ、山頂への荷物運搬用でしょうね、きっと。

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更に進むうち、そこかしこで倒木を目にするようになった。
写真のように「根こそぎ」って感じで、その数も2~3本なんてもんじゃない。目にしただけでも軽く二桁はいっていた。一体どうしたというのだろう。。。

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竪堀跡も発見。登山道から他にも数本確認出来ます。

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さて、詰の城「大天守」も近付き、いよいよ最後の登り坂。その脇を堅める「登り石垣」!
だいぶ崩れちゃってますけどね…(^_^;)
あと一息♪

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遂に到達、大天守跡!
「大天守」と名付けられていますが、実際に建っていたのはせいぜい櫓程度のものでしょう。しかしここは、西からの攻撃に備える八王子城防衛ラインの最前線で軍事戦略上、最重要拠点であったことは間違いない。

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大天守跡から西側には最外郭を守る大きな堀が切られています。覗き込んで見ると…
堀底に立つサイガ先生があんなに小さく(笑) 見えますか?とんでもない深さです。

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その大堀切。本日最大の目的ポイント。
もうね、何というか…圧倒されっ放し。サイガ先生によると、関東圏では最大級の大堀切だそうです。そりゃ納得ですよ、ここに立ったら。いや~凄い!!
写真ではなかなかこの感動は伝わりにくいですが、写っているさとみんサンやなっちサンとそのサイズを比較してみてくださいw

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堀底の側壁にはこんな穴が…?
位置が若干低過ぎたので定かではありませんが、もしかしたら橋が架けられていたのかもしれませんね。

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堀底から上がって大天守にて。
う~む、これが噂に聞くみつニャン・さこニャンによる記念撮影か!(笑) 遂に現場に立ち会うことができた♪

この後は登ってきたルートを戻って下山です。

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山頂部では全く効かなかった眺望も、金子曲輪付近まで下りてきてようやく開けてきました。プチ雲海?(笑)

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麓のアシダ曲輪にて。銀杏の絨毯♪
※山頂側から下りてきたので気付きませんでしたが、この門柱の立っている辺りは私有地だそうで立入禁止です。ご注意ください。

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階段も埋まっちゃってます。。。

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さぁ、最後に御主殿へ向かいましょう!

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大手門跡と云われている箇所。少し前までこの辺りは手付かずの藪だらけだったと思ったのだが、ご覧のように綺麗に整備されて虎口の形状もよく確認できました。

そして写真にも写っていますが、周辺には石がゴロゴロとしている。この虎口の高低具合(あの先、左に折れた所から下っている)からして、この大手門跡も地中にはガッチリと石垣で固められた階段状の虎口が眠っているのではないかと考えている。そう、御主殿のような…
20130302_140709
ちなみに、その大手門虎口を城山川を挟んで反対側から見た様子(2013,3,2撮影)。こんな具合に往時は橋も架かっていたのでしょう。
※以上、青文字部分2013年3月10日追記。オフ会に戻ります↓


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お決まりの撮影ポイント、御主殿と曳橋。

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現存していた部分の石垣を熱心に観察する御一行。

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実はこの復元曳橋、何故だか御主殿側の位置がズレて架けられている。
本来の位置から見た様子。手前の石垣の角度も丁度、対岸の位置とアングルが合っているでしょ?
何で正しい位置に架け直さなかったのかなぁ?そうしたら何もわざわざ復元の為に土塁を削り取るなんてこともしなくて済んだ筈なのに…。

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御主殿跡の広場は現在、礎石展示の為の復元工事中(2013年2月まで)
従って「殿の道」にも入れず!あの4段の石垣群、是非ともお見せしたかったなぁ…。

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最後に城主・北条氏照公の供養墓にお参り。
このお墓が立つ小高い丘?も、八王子城の大きな土塁の一つと推定。
その証拠に…

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たまたまだけど帰りしな、土塁(丘)の先端部で旧道跡の折れを発見!
ここも以前は竹藪の中で、今まで全く気付かなかった。。。もしこれが新発見なら、是非とも「しみず古道」と名付けたいところだけど…駄目ですよね、ハイ(笑) そもそも見易いように藪を刈ってくれたんだろうしね(^_^;)

さて、これにて2日間に渡った八王子の城跡巡りも終了です。
講師役のサイガさんには大変お世話になりました。発起人のゆうりサン、一緒に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
今回参加できなかった方、片方のお城しか行けなかったという方、またのご来訪を心よりお待ちしております!(←ただの地元民が何様?!ww)

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