八王子2大城跡ツアー① 滝山城!
いや~遂にフォロワーさんを地元・八王子にお迎えする日が来ましたね♪
滝山城も、この翌日に予定している八王子城も幾度となく訪れていますが、城郭の構造にはあまり詳しくないので私自身、一から勉強し直すつもりで参加させていただきました。
12月2日(日)の初日、滝山城探索に参加するメンバーは講師役のサイガ先生とゆうりサン、しろうさぎサン(お2人とも関西から駆け付けてくれました)、それに私の4名。
朝7時に八王子駅で待ち合わせて2日間に渡る八王子の2大城跡を巡るツアー?のスタートです!
※この日は特に冷え込みの厳しい朝となった。
皆さんを迎えに駅へ向かおうと、駐車場に着いてビックリ。車の窓もドアもビッシリ凍りついて全く動かせない!自宅から駐車場まで少し距離があるので家からお湯を運ぶことも叶わず、仕方なしに自販機でホットのお茶を買ってぶっ掛けかけたのだが…溶かしたそばから瞬時に再凍結。。。危うく遅刻する所でした(^_^;)
城跡近くのコンビニで昼食も買い込み、いよいよ攻城戦のスタート!
…と、その前に! 滝山城とはこんな感じのお城です(八王子城跡管理棟前で撮影)。この鳥瞰図を見るだけでも垂涎ものでしょ?ww
今回は南東の「丹木三丁目」交差点近くの入り口から入城します。
登城開始後、すぐに出迎えてくれる「小宮曲輪」と呼ばれる曲輪下の土塁と堀。最初の「ツカミ」には充分なパンチが効いてます!(笑)
何度も屈折する複雑な土橋。
今立っている場所も土橋、正面に横切っているのも、、、土橋!
その土橋を逆側から。この辺りの舗装路全体が土橋です。
二の丸南面の土塁と大堀切。この雄大さと深さ…堀底に立つゆうりサンのサイズで推し量ってください(笑)
この堀切には通路状の細長い土塁が1本通っています。侵入した敵をひとまとめに殲滅するための仕組みで、サイガ先生によるとこれを「岸縁入路」というそうです。細い水色のラインを引いた箇所です。
代表的なところでいうと、江戸城の竹橋門から平川門に架かる帯曲輪とか、姫路城の西面の中濠とかがあります。江戸城の帯曲輪についてはコチラ をご参照ください。
更にこの先には…
二の丸の枡形虎口の先にある「三つ巴」の土橋に繋がります!
甲斐武田軍の滝山城攻めの際も二の丸付近で引き返したとされるので、もしかしたらこの辺りが最後の攻防線となったのではなかろうか。滝山城、最大の見所の一つです。
こちらは二の丸と中の丸を隔てる堀切。これだって相当な規模です。
中の丸脇から眼下を見下ろすと広い削平地が。
今は公園の様な広場となっていますが、その昔は池、だったとか。。。ホントに?
真ん中辺りで人工的な段差があるし、むしろ家臣や城主(北条氏照)直属部隊の屋敷跡だった、とか言われた方が信憑性あるけどなぁ…
そのまま進み、まずは中の丸と本丸の間に架かる引橋を♪
そして、中の丸に上がって暫し休憩&この後の攻城ルートの軍議♪
この奥に多摩川と、武田軍総大将・信玄が陣取ったと伝わる拝島方面の景観が広がります。
紅葉もまだまだ見頃?…もう12月ですよ?(^_^;)
引橋を渡った先、本丸の虎口。現地でご覧いただければ分かりますが、見事な形状を残しています♪
本丸に残る井戸。紅葉の絨毯♪
滝山城祉の碑
本丸、南面の虎口。ここも大好物スポットの一つ♥
この後は搦手側に回ります。
搦手口。
一見すると見知らぬオジサンが向かってきているこの舗装路の先が虎口に思いがちですが、おそらくこのルートは本来あった土塁を削り取って通したもの。土塁の断面を見ると小石が混じっており、明らかに土塁として形成した跡があるとのこと(サイガ先生談)。
本来の搦手虎口は写真左端からゆうりサンが示すラインに沿って形成されていたものと推定。水色のラインに沿って土塁が通っていたのではなかろうか。
搦手から主郭方面。こういう人工的な造成、、、好きだな。
搦手口から少し西側へ、藪漕ぎして遺構を探してみたら…
見事な竪土塁が!右脇にはもう一つ別の土塁も走り、その手前には曲輪も形成されていた。。。こんな遺構がこの周辺だけでも嫌って程ありますよ~w
更に北西へ進み、北端に位置する小曲輪へ。その縁をかたどる土塁。
ここは形状から馬出しの役目を負っていたのかな?
次は本丸の西側下に展開する小曲輪群へ向かってみます。
またまた藪漕ぎ~♪
意外にも芝刈り?などの整備も進み、とっても見易くなっていました。この辺りにも素敵な遺構がちりばめられていましたよ♪
その小曲輪群でサイガ先生の講義に熱心に聞き入る生徒2名…
あれ?もう1名は??(笑)
更にその先にも凄い遺構が眠っていそうな匂いがプンプン漂ってきていましたが…
まだ芝刈りが追いついておらず、ご覧の藪だったので今日は断念。今度コッソリ一人で来ようかなぁ?
戻りがてら、小宮曲輪にて。
今回は時間の都合上、小宮曲輪から北側に伸びる尾根筋の遺構は確認出来ませんでしたが、どうやら見学ルートも写真の通り設けられているみたいだし、やっぱりまたすぐに来よう♪
東端の通称「信濃・刑部屋敷」跡も行っていないし、皆様またのお越しをお待ちしております(笑)
約5時間に及ぶ踏査を終え、午後は近くの市民センター?で催されていた滝山城に関する歴史講演会へ。
滝山城に関する研究・執筆では第一人者ともいえる中田先生の講義もあったのだが…、少なくともサイガさんと私の2名は舟を漕いでいて殆ど記憶に残っていないものと推察する!(笑)
この後、一旦駅まで皆様を送り、電撃日帰りツアーでお越しのしろうさぎサンとはここでお別れ(また竹田城でお会いしましょ☆)。
急ぎ車を自宅に戻し、バスで駅まで引き返してサイガさん、ゆうりサンとの3人で懇親会へ♪
お城やら歴史やらの話に華を咲かせているうち、nikkoさんも駆けつけてくれて4名での楽しい宴となった。
正直な話、私は気持ちよく酔っ払ってしまい、話した内容とか記憶が定かではない…(^_^;)
もし不遜な発言とかあったら、ひらにご容赦を!!www
翌日は八王子城へ♪(つづく)
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