滝山城、ひとりぼっちの追加踏査
先週の踏査から僅か1週間。あの時にサイガさんから頂いた縄張図を眺めているうち、どうにも気になるポイントが出てきてしまい…またまた行ってしまいました、滝山城(笑)
今回はまだ歩けていない、小宮曲輪から山の神曲輪まで南北に伸びる西側の尾根と、反対に城域東側の信濃・刑部・カゾノ屋敷跡と呼ばれる各曲輪周辺の堀や土塁を巡ってみます。
という訳で、今回はこちらからスタート。小宮曲輪の枡形虎口。
この小宮曲輪、南北に長い作りとなっているが、削平地には複雑に土塁が張り巡らされており、3~4段構えの構造になっている。
小宮曲輪を囲むように張り巡らされている堀の北端部分。この左上には櫓台跡もあります。
縄張図によると、曲輪とは散策路を挟んで反対の東側には中小の曲輪群がいくつも複雑に配置されている筈なのだが…何故か私有地とのことで立入禁止!!(>_<)
すぐそこにも見えているのに…ここで一つ目論見が外れた。。。
山の神曲輪。滝山城では最北西に位置する。
現地案内板より。本当は右の図にも描かれている「現在地」から右方向に下りて行った先の、何本も穿たれている竪堀を見たかったのだが…東(右)側は全面的に立入禁止。
その更に先に見えている「滝の曲輪」というのが、現在は運動公園方面の集落になっているので、もしそちらには入れれば或いは確認できるのかも…?
山の神曲輪からの眺め。…信玄はいずこぞ?!
引き返している最中にも帯曲輪を確認。下りて行った先にはもっと凄いものが待っていそうなのに…
ま、でも小宮曲輪の土塁もだいぶ薄くはなっていますが充分に楽しめますよ♪
小宮曲輪から反対(東)側の信濃・刑部・カゾノ屋敷跡へ向かう途中、二の丸南面の堀に架かる岸縁入路にて。
先週は何ともなかったのに、この日はやたらと倒木が目立った。八王子城といい、どうしたのだろう?…土塁が崩れる~(>_<)
カゾノ屋敷跡の先端の堀。ここは整備されていてとても見易い!
反対側に目を向けると、立派な土塁も♪
現在立っているのは右の図の右下、木橋が架かっていたとされる場所。そこから両サイドを見た堀と土塁でした。
この後は「大池」側の斜面を下って同左下に見える「土手」と書かれた部分を探しに行きます!
(しかし「土手」って…(^_^;) 自然地形の谷底を活かした水堀の様な大池に架けられた大きな土橋、と言った方がイメージ近いと思うけどww)
密生するススキを掻き分け、坂を駆け下り、、、見つけました!想像よりも低いけど、しっかり形を残しています。
図面通り、水を通すためか途中でザックリと切り落とされている部分(堰)も確認!
(藪ってるのでボーッと歩いていると落ちますw)
この「土手」(笑)が2つ目の目的だったので、非常に満足!
こちらの写真だと藪も少なくて分かり易いですね。
(2014年1月撮影)
ちなみにこの斜面を下りてきたので、当然登って戻らないといけません(笑)
この辺りも小さな帯曲輪がいくつか配されています…ススキで見え辛いですが(^_^;)
大馬出に、自然地形の斜面を更に穿って堀を設けた部分。徹底していますね。
さて、来週の竹田城オフに備え、衆議院や都知事選などの期日前投票にも行かないといけないし、本日はこの辺で。
所要はほんの1時間30分。どこを見ても存分に城跡の醍醐味を味わえる、素敵な場所ですよ♪
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