八王子城「太鼓曲輪」踏査①
本日は八王子城の南東側を守る外郭ライン、「太鼓曲輪」の踏査に行ってまいりました!
前回のブログにも書きましたが、先週案内していただいたガイドさんから聞いて、どうしても行ってみたくなった場所。ひょんなことからフォロワーの“あいすさん”とtwitter上で話がまとまり、本日の攻城と相成りました☆
午前10時、八王子城跡駐車場であいすさんと合流。まずはガイダンス施設へ。
先週の記事にも書いた古図。この1枚が残っていたお陰で、八王子城跡は正確に現代に蘇った。。。
たいした測量技術も無かった江戸時代初期、よくぞこれほどのものを…。
八王子城跡縄張図(管理棟前にて)
これから攻める太鼓曲輪は一番下、左右に伸びています。
そのアップ。これから掲載する遺構の写真は、この図面に赤い文字で記した番号等に沿ってご説明します。
太鼓曲輪へはいくつかのアプローチがありますが、今回は最短且つ最も容易に登れそうな大手門跡近くの竪堀から登りました(図面水色ライン)。写真は少し登って振り返った様子。
ちゃんとロープも設置されているし、冬場の藪がない季節なら割と楽に登れます。
登り切った尾根。絵に描いた様な「これぞ尾根道!」って感じですね(笑)
まずは南西側に向かって進みます。
最初に目に飛び込んで来た堀切(2)
その堀底。カメラに収まり切らない…(^_^;)
あいすさんのサイズからも推し量れるでしょ?ww
この尾根の地質は岩盤で出来ているようで、堀切の表面はご覧のように岩が剥き出し!
切断面の形状からしても、間違いなく石垣用の石切り場としての役目も担っていたと確信。掘り切って出た石は石垣に転用…一挙両得♪
そして…私はこれまで、あいすさんを「石垣好き」と認識して来ましたが、今日でそれを改めます。これらの「岩盤」を見ただけでテンション上がる上がる!(笑) もう石垣に限られることのない、れっきとした「石(岩)フェチ」です(爆)
…さて、更に進んだ先の堀切(3) ここも深いなぁ~
(3)の堀底…良い!!
堀切(4)…今更、言うことありません(笑)
ここの断面も岩だらけ! これなんかは積んであった石垣が崩れたようにも見える。
察するに、岩盤が露出している箇所はそのままにし、そうでない箇所を切り出した石を積んで補強したのではなかろうか。
(4)の堀底。
これだけ杉の木だらけにも関わらず、不思議なことに花粉症を抱えるあいすさんも城巡り中は割と平気なご様子。。。山城の魔力か?!(笑)
(4)と(5)の間の尾根からは、主郭部の城山も見えました♪
この距離感、改めて凄まじいスケールの山城であることを実感する。
暫くすると櫓台跡の様なものがあった。これも往時は石垣で固められていたのでしょうねぇ…。
その櫓台から。。。
一見すると水色のラインを引いた尾根道に繋がっているように見えますが、実際は…
ザックリと断ち切られています!→堀切(5)
これまでの堀切も凄かったが、ここの深さと言ったら、もう…
堀底にて。あいすさんに堀切ラインを表現して頂きました☆
反対側の尾根に登って堀底を見下ろした様子。
深さを測るためにあいすさんに立って貰いましたが…ちっさ!!(笑)
ここから見ると対岸の断面は紛れもなく「絶壁」でした。
この後は一旦、元来た道を引き返しました。
(②へつづく…)
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