小島資料館
心配された低気圧も過ぎ去り、強風は吹き荒れるものの見事な快晴に恵まれた日曜日。
愛車を駆ってフラッと出掛けてきました。
行き先は京王線多摩センター駅の近く、江戸期には鎌倉街道の宿場町として栄えた町田市小野路。この地で代々名主を勤めたのが小島家でした。
その小島家が運営する「小島資料館」。
幕末期、第20代当主の小島鹿之助は天然理心流三代目・近藤周助に弟子入りし、道場も開いていました。その関係で四代目の近藤勇や土方歳三、沖田総司らとも親交を深め、彼らが上京して新選組を結成して以降も支援し、書簡のやり取りなどが続きました。
こちらにはそういった新選組関連の資料や、代々の当主が書き綴った日記(小島日記)など、貴重な資料が数多く残されています。
昔ながらの街道の名残を残す通りに面して建っています。
運良く、現御当主にご案内頂くことができました。
近藤勇の髑髏の刺繍が入った稽古着や書軸、土方の書簡、沖田の年賀状、etc...
とても興味深い展示品の数々でした。
(新選組の墨印も本物は初めて見ました)
お庭にあるこちらの灯篭、上野の寛永寺から移されたもので元々は第10代将軍、徳川家治のために寄進されたものだとか。
その真ん中辺り、欠けているのが分かるかと思いますが、これは新選組十番隊組長・原田左之助も参加したと云われる彰義隊と新政府軍との間で争われた上野戦争時の銃弾の痕なのだそうです。
小島鹿之助像
そして、近藤勇像
今回の訪問で購入したお土産(自分への)
小島資料館館長が出版された、新選組の小話が50篇収録された豆本「新選組余滴」と、土方歳三の俳句色紙。
『報国の 心ろ(ママ)を忘るる 婦人哉
会津肥後守御預 土方歳三』
何だか歴史上のヒーローとしてではなく、生身の若者の人間臭さが直に感じられていいですね♪
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