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2013年6月23日 (日)

大久保長安陣屋跡

どんよりとした梅雨空の日曜昼下がり。朝から読書に耽っていたのだが、ちょっと気まぐれでドライブへ。
向かった先は・・・

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八王子市小門町にある大久保長安の陣屋跡。現在は産千代稲荷神社になっています。

大久保石見守長安は元・甲斐武田家臣。信玄お抱えの猿楽師だったとも。
その後、徳川家康に仕え、家康の江戸入封に伴って甲州街道の警備や治安維持を目的とした“八王子二百五十人同心”の創設を具申。それが認められると旧武田家臣団を集めて自らこの地に陣屋を構えました。
八王子二百五十人同心はその後、五百人に増員され、慶長五年(1599)には家康の許しを得て更に倍増し、ここに「八王子千人同心」が誕生するのです。

江戸幕府開府後には佐渡奉行、所務奉行(後の勘定奉行)、伊豆奉行などを兼任し、「天下の総代官」とも称されました。
その死後には奉行時代の不正蓄財を咎められ(多分に幕府内の派閥争いに利用された“言いがかり”の感も拭えませんが)、残された一族には悲惨な末路が待っていました。。。

しかし八王子では今でも地元発展の功績を讃え、意外?と大切にその業績を語り継いでいるのです。

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近くの公園に設置されていた案内板より。江戸期の古地図と現在の比較。長安陣屋跡は②
武田信玄の息女・松姫が庵を結んだ信松院③もすぐ近くにあります。

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おや?随分立派な龍が・・・

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今となっては陣屋としての遺構は残っていませんが、八王子市民としては今後も大切にしていきたい場所の一つ。またお参りに来ます。

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