品川台場
現在、臨海副都心の一部、東京都港区台場周辺のレインボーブリッジが架かる埋立地一帯は「お台場」と呼ばれて人気の観光・行楽スポットになっていますが、ここにはかつて、その名の由来ともなった砲台場=「台場」があったのです。
嘉永6年(1853)6月、ペリーが浦賀に来航すると、「泰平の眠りを覚ます上喜撰たつた四杯で夜も眠れ」なくなった幕府(笑)はすぐさま品川沖に台場の設置を決定、同年8月から建設が始まります。
なお、この台場の設計者は江川太郎左衛門英龍。本当に多才な人だったのですねぇ…。
建設開始の翌年、嘉永7年(1854)4月には第一~第三台場が、更に12月には第五・第六台場が完成しています。理由は定かではありませんが第四・第七台場は未完のまま工事が中止されていますので、計5基の台場が僅か1年余りの期間に築かれたのです。
これらの台場のうち、第三と第六台場の2つが現在も残されているので、早速観に行ってきました。
ゆりかもめを「芝浦ふ頭」で下車、レインボーブリッジを徒歩で渡ります。
南側の遊歩道を進むと、早速見えてきましたね~
こちらが第六台場
そして第三台場
第三台場の写真を数枚繋げてパノラマ風にしてみた(笑)
細部を見ていくとおかしな箇所がありますが、雰囲気は伝わりますよね?…ま、写真の出来はともかく台場は格好いいねぇ☆
第三台場の奥に第六台場。
第三台場は「台場公園」として整備されていますので、渡ることが出来ます。
第三台場の図面
土塁の上から
陣屋跡
土塁に複数残る弾薬庫跡
かまど跡(復元)
北の角、虎口だったと思しき場所に建つ記念碑
虎口周辺の石積み
砲台(復元)
最後にお台場海浜公園から。
第三台場は遺構の残存状態も良いので、興味ある方は是非一度訪れてみてください。