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2014年8月 2日 (土)

織田信長書状 おね宛

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1泊2日の旅の締め括りは徳川美術館へ。
目当てはこちら、、、

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企画展示「天下統一 ― 信長から家康へ ―」です。
2014年7月26日~9月28日までの開催で、主に信長・秀吉・家康の尾張・三河時代から大坂の陣にかけての貴重な品々が展示されています。

中でも個人的には;

・徳川家康三方ヶ原戦役画像 (所謂「しかみ像」)
・桶狭間之図(桶狹間古戦場図)
・長篠合戦図屏風
・唐物茶壺 銘「松花」(大名物)
・唐草文染付茶碗 銘「荒木」(大名物)
・「安土記」(信長公記の内、巻十五部分のみのもの)
・大坂首帳
(「真田左衛門佐」と討ち取った「西尾仁左衛門」の名が見える)

などが印象に残っていますが、何と言っても一番感動したのは;

織田信長書状 おね宛(羽柴秀吉室杉原氏宛消息)

です!!
今回の企画展示に合わせて急遽特別出品が決まった品で、公開は実に7年ぶり。

信長への御機嫌伺いの挨拶で安土城へ参上した折り、夫・秀吉の女好きを嘆いて愚痴をこぼしたおねに宛てて、謁見後に信長が送った手紙です。内容は;

おほせのことくこんとハこのちへ
はしめてこし けさんニいり
しうちやくに候 ことニミやけ
色ゝゝうつくしさ中ゝゝ
めにもあまり ふてにもつくし
かたく候 しうきハかりニ この
はうよりもやらんと思ひ
候へハ そのはうより見事なる
物もたせ候あひたへちに心さし
なくのまゝ まつゝゝこのたひハ
とゝめまいらせ候 かさねてまいり
のとき それにしたかふへく候
なかんつくそれのミめふり かたち
まて いつそやミまいらせ候折ふしよりハ
十の物廿ほともミあけ候 藤きちらう
れんゝゝふそくのむね申のよし
こん五たうたんくせ事候か いつ
かたをあひたつね候とも それさまほとのハ
又二たひかのはげねすミあひ
もとめかたきあひたこれよりいこハ
みもちをようくわいになし いかにも
かミさまなりにおもゝゝしく
りんきなとにたち入候てハ しかるへ
からす候 たゝしをんなのやくにて候
あひた申ものゝ申さぬなりにもて
なし しかるへく候 なをふんていに
はしハにはいけんこひねかふ
ものなり 又々かしく

藤きちらう
  をんなとも      のふ

この度は安土へ初めて参り、会いに来てくれて嬉しく思う。殊に様々な土産物の美しさは中々目にも余り、筆にも尽くし難いほどである。こちらからも何か遣わそうと思ってはいるのだが、その方よりも見事な物を持たせてやるにも特にこれと言ってなく、まずまずこの度は止めておこうと思う。次に来た時には用意しておこう。
さて、そなたは前に会った時よりも遙かに綺麗になっている。そなたのように美しい女房を持ちながら、藤吉郎はしきりに不足を申しているようだが言語道断である。何を考えているのか。何処を捜してもそなたほどの者を二度と再び、かのはげねずみ(禿鼠)が女房に求めることなど難しいであろう。だからそなたも、これより以降は身持ちを明るくしていかにも正室らしく重々しく構え、嫉妬がましい態度は取らないようにしなさい。
なお、この手紙は藤吉郎にも見せるようにお願いする。 
                                           のふ


といったもの。女性向けに書かれているので、かな文字主体の文面です。
第六天魔王とも恐れられた(自分で名乗ったんだけどw)信長の、知られざる素顔が垣間見えるようで微笑ましくもあります。
しかも実際に書状を拝見すると、書き出しはゆったりと大きな字で行間をしっかり空けて書いているのに、徐々に狭まっていきます。…紙幅が足りなくなってきたんでしょうね(笑)
また、基本的に濁点は使用していないのに、秀吉のことをはげねすミと呼ぶ時にだけ、「げ」に濁点が付いている辺りにも、一人ツボにハマりました(笑)

もう感激しきり。
企画展示に限らず、常設展示の方もさすがのボリュームで見応えありました。

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美術館横には尾張徳川家の蔵書など古典籍を蔵する蓬左文庫
とても貴重な蔵書の数々が、何と閲覧無料!

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最後に徳川園を散策して、今回の旅も終わり。
たったの2日間でも、織田信長公の歴史に多く触れることが出来て充実しました。

毎度のことながら車を出して案内してくれたり、津島天王祭の桟敷席を予約してくれたり、宴会用の食事を用意してくれたり、、、歴友さんたちにはお世話になりっ放しです。
今回も本当にありがとうございました♪

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