日本刀鑑賞講座 at 土方歳三資料館
7月17日(金)、土方歳三資料館で開催された日本刀鑑賞講座 十一代兼定をもっと知ろう!を受講してきました。
19:00~21:00まで2時間で、講師は刀剣研師の苅田先生御父子。長年、土方家の刀剣類を手入れされてきた方で、更に御先代は刃こぼれしていた土方歳三の兼定を研ぎ上げた方。
日本刀の基本的な知識・解説から始まって、
手入れの仕方
鑑賞する際の心得・作法
と続き、いよいよ実際に本物の日本刀を手に取っての鑑賞タイムへ♪
今回ご用意いただいたのは;
短刀 十一代兼定(歳三愛刀と同じ)
刃文:直刃
地金:柾目
※平作りのとてもシンプルで美しい一振
短刀 十一代兼定
刃文:互の目乱れ
地金:板目
※珍しい両刃作りで、茎に「千秋萬歳」と彫られている。
短刀 村正
刃文:互の目乱れ
地金:杢目
※室町後期の作。波文が表裏対称なのが特徴的。
徳川家に仇なすと云われた妖刀村正。為に幕末には倒幕派にも好まれた。
太刀 関孫六(二代兼元)
刃文:三本杉
地金:板目
※室町後期作の最上大業物。十一代兼定も真似て、歳三愛刀などに取り入れた三本杉紋が計り知れなく美しい。
四振とも全て手に取ってじっくりと鑑賞させていただき、誠に以て感慨無量。。。
生まれて初めて、真剣をこの手にしました。
歳三の兼定は、一部では十二代ではないかともいわれているようですが、銘の刻印(の筆跡?)を見る限りは、この日手にした短刀二振と酷似しており、まず間違いなく十一代でしょう。
土方歳三愛刀の銘
上の十一代兼定のものと比較してみてください。
他にも日本刀にまつわる様々なエピソードなどもご紹介いただきましたが、とてもまとめきれませんので省略させていただきます。
この日の参加者全20名中、男性は私を含めて僅かに2名…(^_^;) まぁ、最近の「ご時世」である程度予想はついていましたが(笑)
しかも皆さん、日本刀に関する知識がやたらと豊富で、こと刀に関してはド素人の私などは気後れするほど・・・。
しかし、いかなる接し方があろうとも、日本刀が武士の魂であることは不変。
その魂を鑑賞させていただく際の心得、そして礼に始まって礼に終わる作法を実地を通して学ばせて頂いたことが、私にとっては何よりの収穫でした。
※土方歳三ファンとしては鑑賞待ちの間、歳三愛刀の兼定刀身をはじめ、数々の展示品が見放題だったことも贅沢な時間でした(笑)
このような貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。
遅い時間まで、本当にありがとうございました。
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