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2016年5月29日 (日)

神戸海軍操練所跡

先日、仕事の都合で神戸三宮へ出張する機会がありましたので、そのついでに・・・

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神戸海軍操練所跡の碑を観に行ってきました。

幕末、ペリー来航に象徴される外国勢力からの圧力の高まりと共に海防強化の必要性に迫られた幕府は、文久元年(1864)、当時軍艦奉行だった勝海舟の建言を容れ、神戸に海軍士官の養成機関である海軍操練所を開設します。

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勝は幕府や諸藩の垣根を超えて広く有志の塾生を募り、塾頭には坂本龍馬を迎え、他にも後に龍馬と共に海援隊を立ち上げ、ゆくゆくは明治政府で外務大臣にまで上り詰めることになる陸奥宗光や、薩摩・長州などからも藩士らが名を連ねました。
しかし、禁門の変(同年7月)の責を問われた勝は軍艦奉行を罷免され、更には塾生の北添佶摩や望月亀弥太(共に土佐)が池田屋事件に関与したことなどから翌慶応元年(1865)、設立からわずか1年足らずで操練所は閉鎖されることになりました。

僅か1年の足跡とはいえ、海軍操練所をこの地に開設したことが結果的には、それまで小さな漁村に過ぎなかった神戸発展のきっかけになったとも云われていますので、ある意味「港町神戸」発祥の地、といっても過言ではない・・・かな?

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