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2016年10月22日 (土)

平山季重の史跡

平山氏は武蔵七党の一つ、西党日奉氏の流れを汲む一族。
平山季重は保元・平治の乱、富士川の戦い、宇治川の戦い、一ノ谷・屋島・壇ノ浦の戦い、奥州藤原氏征伐など、数々の合戦で源氏方として活躍した武将です。

そんな季重が生まれ、且つ平山氏が代々領した地が現在の東京都日野市平山。
今回は彼に関連する史跡をちょっとだけご紹介します。

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京王線平山城址公園駅ロータリーに建つ平山季重遺跡の碑。
この地には元々、由木永林寺の末寺・大福寺が建っていて(明治6年廃寺)、その昔は平山季重の居館跡だったと伝えられている場所です。
背後は平山城址公園に連なる丘陵。

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その丘陵の中腹に建つ宗印寺

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こちらの宗印寺に季重のお墓があります。
元々は大福寺に祀られていましたが、廃寺となったため移されました。

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宗印寺に安置される平山季重木造坐像
晩年には仏門に帰依したらしく、法体姿に彫られています。推定江戸初期の作。

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宗印寺境内

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続いて宗印寺の裏手へ回り込み、平山城址公園方面を目指して丘陵を登ります。

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視界の開けた場所からの眺め。

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最後にこの藪道を登ると・・・

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平山季重神社が鎮座します。
平山城址公園のある丘陵の北端に突き出た尾根上で、元は見張り台のような場所だったのかもしれません。

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まだまだ勉強不足で詳細を知りませんが、身近にこれだけ凄い武将の足跡が残っているのだから、もう少し勉強しないといけませんね。

※なお、平山季重の居館跡については、「新編武蔵風土記稿」に;
浅川北岸の丘の辺りに誰のものかは定かではないが館跡があり、里の者には平山武者所季重の居館跡と伝えられている。
とあることから、浅川の北岸にあたる日野市西平山1丁目の八幡神社一帯を比定する説もあるようです。
(碑の建つ駅ロータリーや城址公園は、浅川の南側)

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