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2017年2月 1日 (水)

中城城、具志川城、米須城、南山城、他 (沖縄グスクめぐり④)

中城城(中城村泊)

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阿麻和利の勝連城を訪れたら、護佐丸の中城城にも行かない訳にはまいりません。

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中城城図
順路に沿って図面左の、裏門から回ります。

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中城城は先中城按司が数代に渡って築き上げてきた城で、座喜味から移った護佐丸により、北の郭・三の郭が増築されて現在に残る形になりました。
勝連城の記事でも書きましたが、護佐丸は謀反の疑いを掛けられ、勝連の阿麻和利の軍勢が王旗を掲げて攻めてくると抵抗することもなく、中城城で自害して果てます。

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模型と並べてみるw

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裏門
1853年に来島したペリー艦隊一行は、この石造りのアーチ門を「エジプト式」と評しています。

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護佐丸が拡張した北の郭より。
左隅には、グスクでは珍しい狭間も。

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自然の断崖上に築かれた城壁がとにかく美しいです。
北の郭には大井戸(ウフガー/写真下、樹木の陰になっている箇所)もあります。

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西の郭への石門

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二の郭

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二の郭から三の郭を見下ろす。

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同じく、二の郭から一の郭の城壁。

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一の郭へのアーチ門
奥に南の郭へ抜けるアーチ門も見えています。

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二の郭内にある拝所

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一の郭

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南の郭にあった久高遥拝所
南の郭は城内の神域だったようです。
久高島は神の島とされる沖縄信仰の聖地。各地で見られる御嶽・拝所は皆、久高島の方角に向いているのだそうです。

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正門
こちらはどうやら、櫓門になっていたようです。

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南の郭の更に先へ抜けると・・・“例の”廃墟が(^_^;)

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南の郭の城壁を見上げる。狭間が2つ並んでいます。
足元の岩が窪んだ場所はカンジャーガマ。鍛冶を行っていたところで、阿麻和利に備える護佐丸が武具を用意させていたとも伝わります。

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中城城跡の近くには、その護佐丸の墓所もあります。
藪を警戒していましたが、参道は綺麗に整備されていました。

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護佐丸の墓所
最古の亀甲式墓と推定されています。

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ここに眠りながら抱く思いは無念か、それとも・・・


具志川城(糸満市喜屋武)

さてお次は沖縄本島最南端の城、具志川城です。
到着後、まずはロープを頼りに急坂を海岸へ下りてみます。

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海岸から見上げる具志川城
断崖絶壁の上部に石垣が見えています。
写真右手、絶壁には不思議な洞穴もありました。

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その洞穴
中へ入ってみると・・・

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頭上の郭と繋がっていました。
周囲は船着き場のようにもなっていたので、荷物の上げ下ろし有事の際の脱出口だったのかもしれません。

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久米島での覇権争いに敗れた久米島具志川城の真金声按司がこの地に逃れて城を築き、郷里と同じ名前を付けたと伝わります。

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自然の断崖が海岸にせり出した部分。側面をやはり石垣で固めています。

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具志川城跡から望む喜屋武岬
言わずと知れた沖縄戦の激戦地で、米軍に追い詰められた住民や日本兵が身を投げて自決を図った地です。
グスクとは時代こそ違え、決して忘れてはならない沖縄の歴史。

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断崖上に屹立する石垣の城壁

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郭内
柵の中に、海岸の洞穴と直結する穴(ヒーフチミー)があります。

周囲の景観といい、見栄えのする城でした。


米須城(糸満市米須)

米須城には、とある仇討ちの伝説が残っています。
米須按司の美しい妻に横恋慕した家来が密かに按司を殺害し、その妻に自らの妻となるよう迫ります。
それで夫を殺した犯人を悟った妻がその家来を討ち、仇をとったというもの。

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これまで訪れた城と違い、殆ど整備はされていません。
郭へ向かう通路の脇にも石積みが見えます。

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これが郭の虎口かな?

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郭を囲む石垣

結構藪っており、正直ちょっと分りづらい城でした…(^_^;)


南山城(糸満市大里)

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南山城の跡地とされる地に建つ南山神社

南山城は、尚巴志によって琉球の三山が統一される過程で、最後に攻略されたと伝わる城です。
現在は神社や小学校の敷地になっています。

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神社の石垣に残る、或いは現存?と思われる石垣。
この面だけ明らかに古く、石の成形なども周囲とは異なっていました。

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緑のネットが張られている辺りが、城の本来の門跡と思われます。
土塁っぽく見えているのは・・・城壁の名残かな?

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こちらもおそらく御嶽でしょう。

さ、次は・・・楽しみにしていた糸数城へ向かいます。

※つづく

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