大宰府政庁と大野城、九州歴史資料館
旅の2日目は太宰府天満宮参拝からスタート。
何の因果か偶然か、この日はセンター試験の日でもありました。
社殿の屋根には雪も残っていました。
名物の梅ヶ枝餅
大宰府政庁跡
背後には大野城跡の四王寺山の姿も。
大宰府政庁は;
Ⅰ期 7世紀後半~ 掘立柱建物
Ⅱ期 8世紀初頭~ 礎石を用いた朝堂院形式
Ⅲ期 10世紀後半~ 藤原純友の乱で焼失した後の再建
といった変遷を辿っており、発掘調査で明らかになった建物礎石群(南門や中門、回廊、正殿、後殿、etc...)を見学できるようになっています。
大宰府展示館では、発掘により表出した政庁東側の玉石溝を直接見ることができます。
それにしても、雪・・・(^_^;)
続いて大野城跡へ向かいましたが・・・
山道を登るにつれて積雪が深くなり、大宰府口城門付近まで来たところで無念のリタイア。。。
ちなみに写真右側に写っているのは、大野城の土塁の断面です。
大野城大宰府口城門の石垣も雪に埋もれ・・・
大野城は標高410m四王寺山の尾根や谷を、総延長6.5㎞もの土塁で取り囲んだ古代朝鮮式山城です。
663年、白村江の戦いに敗れ、唐・新羅の襲来を恐れた朝廷(天智天皇)が水城・基肄城などともに築かせた防衛施設の一つ。
本来であれば土塁線をグル~ッとめぐりたかったのですが・・・この悪条件では致し方ありません。
行程を変更して九州歴史資料館へ向かいます。
九州歴史資料館
こちらでは、出土した水城の木樋を見学しました。
また、ボランティアが待機する土・日・祝に限り、本物の出土遺物に触れることができるサービス(体験学習)があります。
中世の永楽通寶に洪武通寶。
永楽銭は織田信長の旗印でも有名ですね。こうした銅銭は実際に手に取ってみると意外なほど薄くて軽く、裏には特に細工もなくて、なんだか「安っぽい」印象でした。
こうした情報も、実際に触れることで初めて知ることができたわけで、とても貴重な体験になりました。
こちらは黒曜石の石器。ダイヤモンドカッターよりも硬いのだそうです。
いわゆる先史時代の遺物をこの手に触れることができるだなんて・・・信じられないでしょ?
九州歴史資料館では他に、出土遺物の調査や洗浄~修復に至る工程をオープンにしており、ボランティアガイドの案内で中庭から各工程の様子を見学させていただくこともできます。
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