さようなら、とうかん森。
古くから付近に住む土方一族10家余りにによって祀られ、守り継がれてきた稲荷祠ととうかん森。
土方歳三の土方家(屋号「大尽」)はこの10家余りに含まれていませんが、歳三が生まれ、洪水被害によって現在の土方歳三資料館の地に移り住むまでを過ごした家が近くにあったらしいので、きっと幼い歳三少年も遊んだことがあったのではないでしょうか。
周辺の住宅に危険が及ぶ恐れもあるとして、2011年には大規模な間伐も行われました。
しかしこの度、これ以上の維持は困難との氏子の皆様のご判断により、お稲荷様は2019年2月9日に返納されることに決したそうです。
とうかん森の最後の姿をそっと、静かに目に焼き付ける。。。
お稲荷様の返納後、僅かに残された稲荷の森の大木も伐採されることでしょう。ゆくゆくは公園化する計画なのだそうです。
この日は思いの外気温も上がり、ちょっと霞んでしまいましたが、とうかん森の奥には富士山も見えていました。
公園にした暁にはこの大木の木材でベンチでも作って、将来的にもこの地に残してくれないかなぁ・・・というのが、今の密かな願いです。
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