特別展「土方歳三」(没後150 歳三×日野)
2019(平成31/令和元)年は、土方歳三の没後150年。
彼の故郷である日野市では「没後150 歳三×日野」と銘打ち、講演やイベントなど様々な企画が予定され、且つ進行中です。
その一環で、新選組のふるさと歴史館では4月20日~6月30日までの期間、土方歳三 史料から見たその実像という特別展が開催されています。
その開催初日となる4月20日、さっそく足を運んでみました。
これから行かれる方のためにも詳細は省きますが、土方歳三の名が史料上に初めて登場する天保11年(1840)の宗門人別書上帳下書から始まり;
第Ⅰ章 石田村の土方歳三
第Ⅱ章 浪士組から新選組へ
第Ⅲ章 戊辰戦争での奮闘
第Ⅳ章 箱館での最期の戦い
第Ⅴ章 語り継がれる土方歳三
という構成で、数多くの貴重な関連史料が並べられています。
中には;
・2014年に発表された本願寺文書の諸日記(関連記事)
・土方や斎藤一、藤堂平助、伊藤甲子太郎らが宿泊した記録の残る草津宿本陣の大福帳(関連記事)
・母成峠での敗戦後、猪苗代から援兵を請う土方歳三書状内藤介右衛門、小原字右衛門宛(関連記事)
などまでもが・・・函館からも多くの史料が出展されており(明治初期に撮影された軍艦「回天」の残骸写真には感動)、没後150年の特別展に相応しい、まさに全国規模の力の入った展示構成だと感じました。
2Fでは大河ドラマ「新選組!」で使用された小道具などが展示されており、個人的にツボったのは箱館の地形模型。
・・・大河の続編「土方歳三最期の一日」で、大鳥圭介(吹越満)が喚きながら引っ繰り返していたアレ、ですね(笑)
図録は2,000円也。ついでにマグカップもお買い上げ~♪
開催期間は2ヶ月以上もありますので、興味をお持ちの方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。
本特別展では複製展示だった鎖帷子などの原史料は、彼の生家である土方歳三資料館にありますし、そちらの開館日に合わせて訪れるのもいいかもしれません。
※弘化3年(1846)の洪水による被害状況を記録した石田村絵図では、確かに土方の生家が被害を受けたことを確認できました。現在の土方歳三資料館は、その洪水後に越した地になります。
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