« 江戸歴史散歩コーナー | トップページ | 八尾・若江の戦い関連地 »

2019年9月20日 (金)

「松平家忠とその時代 ~『家忠日記』と本光寺~」展

2019091901
駒澤大学の耕雲館(昭和3年築)

2019091902
耕雲館に入っている禅文化歴史博物館で、令和元年11月13日まで開催されている企画展松平家忠とその時代 ~『家忠日記』と本光寺~に足を運んでみました。

松平家忠は深溝松平家の4代目。
天文24年(1555)に生を受け、徳川家康の家臣として活躍しています。慶長5年(1600)、関ケ原合戦の前哨戦となる伏見城籠城戦で討死を遂げました。(享年46)
彼が残した「家忠日記」(駒澤大学図書館蔵)は同時代の歴史・情報を得られるだけでなく、戦国武将の日常を知る上でも貴重な史料となっています。

また、本光寺(愛知県幸田町/長崎県島原市)は深溝松平家の菩提寺。松平家の島原移封に伴い、同地にも創建されました。
所蔵する数多くの貴重な文書類が、今回の企画展にも出品されています。

展示内容は「家忠日記」をはじめ、今川義元・同氏真・織田信長・上杉謙信・北条氏政・石田三成らの書状や感状、安堵状といった文書類が中心の構成で、中には「伝・鎮西八郎為朝鏃の鑓」(愛知県本光寺)や、「権現様御手拭」(長崎県本光寺)といったものまでありました。
展示資料数は40点弱と決して多い訳ではありませんが、その一つ一つの全てが、とても興味深いものばかりといった印象です。

何よりもやはり、三河(深溝~岡崎)にいる家忠の元へ刻々と寄せられる本能寺の変にまつわる風説や家康一行の動向を、リアルタイムに記した「家忠日記」天正10年(1582)6月3~4日の項を直に拝観できたのが嬉しかったです。

入館無料な上に、図録も無料とのこと。
私が訪問した9月19日現在、図録はまだ未完成でしたが、申し込めば後日郵送(送料無料/一人一冊)していただけます。
チャンスのある方は是非、開館日(平日の10:00~16:30/但し平日にも休館日有)に注意して訪れてみてください。

|

« 江戸歴史散歩コーナー | トップページ | 八尾・若江の戦い関連地 »

お城、史跡巡り 関東」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 江戸歴史散歩コーナー | トップページ | 八尾・若江の戦い関連地 »