八王子城→富士見台→熊笹山→太鼓曲輪
2020年の城初めは、地元の八王子城。
主な目的は、昨年10月の台風による城跡への影響を確認をしつつ八王子神社に参拝し、富士見台まで足を伸ばして富士山を拝もうというもの。
以前から、熊笹山辺りにも何か遺構はないのか気になっていたので、富士見台からは熊笹山を経由して太鼓曲輪尾根を下るルートを選択しました。
さて、いざ登山開始という段階で早速、台風の爪痕が・・・。
向かって右側から迂回できるルートが付けられていましたが、のっけから先が思いやられます。
金子曲輪脇の石垣はどうやら無事な様子・・・。
柵門台下の石垣も。
この2つの石垣は特に危惧していたので、一安心。
高丸を過ぎた先からの絶景。
遠くにスカイツリーもはっきりと見えていました。
無事、八王子神社にお参り。
本丸に建つお社にも。
八王子神社参拝の後は富士見台を目指し、詰城方面へ向かいます。
駒冷やしの堀切を通過し・・・
詰城へ。
詰城では、いつのものかはわかりませんが大きな倒木があり、曲輪の法面が一部損壊していました。
また、落雷によるものなのか、黒く焦げた倒木も。
詰城背後の大堀切。
この大堀切を越えた先は、しばらく緩やかな尾根道が続きます。
しばらくは尾根上を進み、最後にこの急斜面を直登すると・・・
富士見台に到着。
到着したのが正午前後で陽も高くなり、少し霞んでしまいましたが、無事に富士の姿を拝むことができました。
富士見台から熊笹山へ向かう途中の尾根。
熊笹山。
その名の通りに熊笹が生い茂り、斜面などの形状は視認できませんでしたが、ちょっとした見張台くらいにはなっていたかもしれません。
駒木野方面へ向かうルートと、木下沢方面へ下るルートの分岐点手前で目に付いた、連続竪堀のような痕跡。
2本あり、1つはY字になっていました。
ただの崩落かもしれませんが、道中何ヶ所かで見かけた同様のものよりは明瞭でした。
こちらが駒木野と木下沢方面との分岐点。
ここは駒木野方向へ向かいます。
まるで切岸を思わせるような急斜面。
慎重に下りましたが、乾いた砂地に足を取られそうになります。
何の標識もないので見落としそうになりますが、こちらが駒木野と太鼓曲輪尾根との分岐点。
GPSで位置を確認しながら歩いていたので、何とか見落とさずに済みました。
分岐点の先も急な下り坂。
これが結構、膝に来ます・・・(;^_^A
こんな獣道を掻き分け・・・
ようやく、太鼓曲輪の第五堀切に到着。
この後、第四~第二堀切を経由して、大手門横の竪堀から下山しました。
下山後は御主殿の滝へ。
曳橋の下も結構土が流されたようです。
あちらの石積み、前から露出していましたっけ?
御主殿の滝近くの石垣。
台風の影響でこの石垣近くの近くの土が流され・・・
石垣から直角に折れる石垣列が、新たに検出されました。手前の2つの石です。
これにより、この石垣が隅部分だったこともわかります。
何も知らずに足を掛けちゃう人もいるので、注意喚起するなり、更なる調査をする予定もないのなら埋め戻すなりして欲しいところですが・・・。
御主殿の滝すぐ脇の石垣も無事だったようです。
御主殿背後の四段石垣でも、土砂が流れ込む被害が出ているようですが、立ち入りが制限されているので確認できておりません。
今回辿ったルートは後半の下りがきつく、膝が悲鳴を上げておりますが、楽しい山歩きになりました。
そうそう、八王子市(北条氏照の八王子城)と神奈川県の小田原市(北条氏の本拠)、埼玉県寄居町(北条氏邦の鉢形城)は姉妹都市を結んでおり、それぞれのデザインマンホールを交換して互いに設置しています。
先日訪れた小田原では「かまぼこ通り」に設置されていましたが、八王子では八王子城跡の駐車場から管理棟前にかけて揃っていました。
訪れた際は是非、こちらもコンプリートしてみてくださいw
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