法林寺館
新型コロナの猛威が下火になってきたかと思えば、今度は仕事の方が暴発しておりまして、なかなか旅にも出られずに悶々とした日々を送っております。
そんな日曜の昼下がり、気晴らしに自宅からも近いあきる野市の法林寺館を訪れてみました。
法林寺山門
本堂
法林寺は西暦921年の開基、14世紀後半~15世紀初頭頃の再興とも伝えられる古刹で、江戸時代には幕府より寺領25石の朱印も拝領していたそうです。
その周辺に土塁の一部が残存していることから、ここにはかつて、武士の居館のようなものがあったのではないかと推定されていますが、文献等でその存在を確認できず、便宜上、跡地に建つ法林寺にちなんで「法林寺館」と呼ばれていますが、詳細は全くわかっていないようです。
法林寺のすぐ南には多摩川が流れています。
多摩川の河岸段丘の縁という立地で、対岸の加住丘陵上には眼前に高月城、更に左奥には滝山城があります。
ところで、法林寺境内の南側、多摩川に面した段丘の縁にも土の盛り上がりがあったのですが、これも土塁の名残でしょうか・・・?
法林寺の東隣り、寺前公園から見る法林寺館北東隅の土塁(内側)。
黒い柵が土塁に沿って張り巡らされていますので、辛うじて隅部分が内側に折り曲げられているのがわかります。
方角からしても、これは鬼門除けの隅欠だと思われます。
北面の土塁(同じく内側より)。
左奥に法林寺の山門が見えています。
しかし、なかなかの藪り具合・・・来る時期を間違えたようです。(;・∀・)
外側に至っては・・・周囲の藪がフェンスの高さまで生い茂り、土塁の高さを全く体感できません・・・( ;∀;)
ちなみに上の写真は、外側から見た東面の土塁です。
北東の隅欠部分・・・いいよ、また来るから。
北面・・・幸いに近所みたいな場所なので、また冬にでも訪れてみたいと思います。
法林寺館の成立年代や歴史は、お寺の沿革・変遷(いつ現在地に移ってきたか、etc...)とも関わってきそうですが、法林寺も江戸期に火災に遭い、記録類が焼失して詳しいことはわからないのだそうです。
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