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2022年3月 6日 (日)

旧黒須銀行の特別公開

1月に扇町屋から飯能まで、飯能戦争に於ける(主に)新政府軍の進軍ルートを辿った際のコチラの記事旧黒須銀行のことも少しご紹介しましたが、その旧黒須銀行が特別公開されている(2022年3月5、6、12、13、25日)ことを知り、約2ヶ月ぶりに再訪いたしました。

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旧黒須銀行
黒須銀行の設立から9年後の明治42年(1909)に、本店営業所として建築されました。

明治32年(1899)、飯能戦争で命を落とした養子・平九郎の慰霊、墓参のため越生などを訪れた渋沢栄一は、その道中、黒須村(現埼玉県入間市宮前町)の名主・繁田家に休憩で立ち寄りました。
彼は若い時分より、家業の商いで八王子方面へ向かう際などにも繁田家を訪れており、旧知の間柄でもあったようです。
そこで繁田満義から銀行設立の相談を受けた栄一は、満義らが1年後の明治33年に立ち上げた黒須銀行で、設立から2年間、自ら顧問を務めました。

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渋沢栄一も立ち寄った繁田家は、旧黒須銀行のすぐお隣。
(2022年1月4日撮影)

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カウンターの天板は、欅の一枚板でできているそうです。

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カウンターの内部も見学できます。
奥には渋沢栄一から贈られた「道徳銀行」の扁額(複製/原資料はりそな銀行所蔵)。
「信義道徳」を重んずる経営を旨とした黒須銀行は、世間から「道徳銀行」と呼ばれたそうです。
まさに渋沢栄一が唱えた「道徳経済合一説」に通ずる理念ですね。

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軒瓦などには、信義を標榜する黒須銀行の行章「丸信」が。

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カウンター内から銀行員の目線で。

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2階への急な階段。

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2階は会議室として使われていたスペースで、重役会議や株主総会も行われたそうです。

ほんの偶然から特別公開の情報を得、貴重な建物を見学することができて良き休日となりました。

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