江川家住宅と本立寺
先日、執権北条氏ゆかりの地をめぐって伊豆の国市を訪れたついでに、未訪のままになっていた江川家住宅にも立ち寄りました。
江川家は江戸時代、天領の民政などを司る幕府の世襲代官を務めた家柄で、当主は代々「太郎左衛門」を名乗りました。
中でも幕末の36代・江川英龍は、品川台場の築造などで名を馳せています。
私の住む多摩も天領でしたので、新選組に絡んで近隣の歴史に触れていると、度々「江川太郎左衛門」の名に出くわします。
主屋の屋根の木組み。
現存する主屋は室町期に創建された箇所と、江戸初期に修築された箇所とが含まれるそうで、国の重要文化財に指定されています。
昭和35年の解体修理で、屋根は茅葺から銅板葺に改められました。
高札
肥料蔵や米蔵など。
江川家の菩提寺、本立寺に向かいます。
田圃の間を真っ直ぐに伸びる路を進んだ先が本立寺。とても長閑な光景ですが、とにかく暑い!
本立寺山門
江川太郎左衛門英龍像
本立寺は、伊豆に流されていた日蓮上人が弘長2年(1262)、江川家16代の英親に招かれたことを基因とし、永正3年(1506)に24代・英盛が邸内にあった大乗庵を当地に移して創建されました。
本堂の裏手へ回ると・・・
江川家代々の墓所があります。
ここから更に数段上り、写真奥に見える木々の向こう側に・・・
江川太郎左衛門英龍が眠ります。
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