土方歳三からのお小遣い

2025年10月12日、もう何度目になるのか・・・数えることもできないほど訪れてきた佐藤彦五郎新選組資料館へ。
明治元年(1868)10~11月、松前攻略を目指して五稜郭を出陣した土方歳三率いる旧幕府脱走軍はその道中、及び松前~江差に及んだ遠征からの帰路にも茂辺地(北斗市)に宿営しています。
その際、土方が宿として利用した茂辺地本陣、小野寺家の少女ヒナ(9歳)に贈ったという“お小遣い”が期間限定で公開されるというので駆けつけました。
公開されていたのは小遣いとして渡された文久永宝の他、攻略した松前城の軒丸瓦、そして土方らが使用したと云う客膳。
客膳の裏には「文久元年十月」の朱書きもありました。
生家のある日野では、実家の甥っ子を可愛がったと云うエピソードも残る土方歳三。
子供好きな一面もあったのかもしれませんね。
土方の男っぷりの良さに惹かれたヒナさん、手渡されたお小遣いを使うことなく大切に保管していたそうですが(だからこそ今、我々が目にすることができている)、土方らが敵の首級を槍の穂先に掲げているのを目撃して後年;
いい男だが恐ろしい人だ
と漏らしていたそうです。

